学年は違っても、つまずきの根っこは同じところにあります
無料塾まなびばには、毎月さまざまな学年のお子さんが参加してくれます。
今回新しく参加してくれたのは、小学2年生と6年生のお子さんでした。
学年も内容も全く違う2人でしたが、お話を伺っていくうちに、共通して大切にしたいポイントが見えてきました。
今日はその様子をお伝えしながら、家庭学習を考えるうえでのヒントをお届けします。
小学2年生のケース「繰り下がりが苦手」
時間はかかっても、正確に解けている
このお子さんは、筆算の繰り下がりが苦手とのことで、お父さまが心配されて参加を決められました。
実際に問題を解いてもらうと、たしかに時間はかかります。
ただ、一つひとつの手順はしっかり踏めていて、答えも正確に出せていました。
これは決して悪い状態ではありません。
むしろ、考え方の土台はできているということです。
本当に気をつけたいのは「苦手意識」
低学年のこの時期に一番注意したいのは、計算のスピードそのものよりも、「自分は計算が苦手だ」という思い込みを持ってしまうことです。
一度「苦手」というイメージがついてしまうと、その後の学習全体への姿勢に影響してしまうことがあります。
時間がかかっても正しく解けているなら、それは伸びている途中の証拠です。
スピードは、量をこなしていく中で自然についてきます。
ご家庭では、「遅いね」ではなく「ちゃんと合ってるね」という声かけを意識していただけると、お子さんの安心感につながります。
小学6年生のケース「5年生の内容が抜けている」
気づいたきっかけは「学年が上がってからの不安」
もう一人のお子さんは、5年生の内容がよくわからないまま6年生に上がってしまったことを心配されて参加されました。
実際に内容を確認してみると、分数の計算や割合のあたりに、理解が定着していない部分が見られました。
このように、学年が上がるタイミングで「あれ、ついていけていないかも」と気づくケースは少なくありません。
一気に戻らず、今の学年を固めることから
まなびばでの取り組みは月に2回というペースです。
限られた時間の中で、5年生の内容をすべて取り戻そうとすると、どうしても今の学年の勉強が手薄になってしまいます。
そこで今回は、まず6年生の内容をしっかり充実させることを優先する方針にしました。
土台が完全に整っていなくても、今学んでいる内容に向き合いながら、必要な部分を少しずつ補っていくほうが、結果的に無理なく力がついていきます。
「全部を完璧に戻す」よりも、「今できることを増やす」ことを大切にしています。
その日のうちに、次の参加を決めてくれました
今回のケースでうれしかったのは、6年生のお子さんがその日のうちに次回の参加を申し込んでくれたことです。
こちらから働きかけたわけではなく、お子さん自身の意思で「また来たい」と思ってくれたことが、何よりも大きな一歩だと感じています。
学習において、やる気が出ているタイミングはとても貴重です。
そのやる気を絶やさないよう、無理に難しい内容を詰め込むのではなく、ちょうどよいペースで関わっていきたいと考えています。
ご家庭でも意識していただきたいこと
お子さんの学年が上がったタイミングで、「前の学年の内容、大丈夫だったかな」と不安に感じる保護者の方は多くいらっしゃいます。
そんなときは、いきなり全部を見直すのではなく、まずは今の学年の内容にしっかり取り組めているかを確認してみてください。
そのうえで、つまずきが見られる部分だけを、少しずつ補っていく形が、お子さんにとっても無理のない進め方になります。
そして何より、「できた」という小さな成功体験を積み重ねていくことが、学習への意欲を支える一番の土台になります。
無料塾まなびばは、そうしたお子さん一人ひとりのペースに合わせた学びの場を、引き続き提供していきたいと思っています。